ロシア#28 寝台列車
モスクワ行の寝台列車
出発が6月28日23時50分
到着は6月30日00時29分
乗車時間24時間39分
今まで生きてきて
こんなに長い時間電車に乗ったこともない
そして初めての寝台列車
出発まであと4時間
駅のカフェで夕食
食べれそうなものを
ジェスチャーで注文する
カフェのTVでは
イングランドVSベルギー戦が
映っている
この勝者と日本が対戦する
23時を過ぎ
乗車受付の準備が始まる
辺りはすっかり真っ暗
チケットに書かれた
座席を探す
ここで24時間以上過ごすのか
クーラーが効いて折らず暑い
水分が足りなくなりそうなので
駅の売店で購入する
戻ってくると
同室の2人がいる
日本人の男女2人
とりあえずホッとする
残りの1人はアルジェリア人の男
日本人カップルは
イギリスに留学している大学生で
寝台列車を利用して
観戦旅行しているとか
しかも話をしていると
同じ県出身
こんな偶然があるとは
出発時刻になり
列車が動き出すと
クーラーが効いて涼しくなる
取り敢えず荷物を整理して就寝する
翌日9時頃に目が覚める
カップルも目覚めて
雑談を交わす
2人はサッカーのトレーニングコーチになるため
高校卒業後、直接イギリスの大学に留学したとか
英語もペラペラ
20歳前後の若者
自分が同じ年の頃
こんなに大きな夢や理想
考えを持っていただろうか?
もちろん、NO
やはり
若いとは何物にも代えがたい
あと10年若く
世界一周の夢を見つけていれば
後悔後に立たず
そんなことを思いながら
列車内で横になりながら
体力回復を兼ねながら過ごす
列車は、時折
駅に停車するが
長いときは1時間近く停車しながら
ゆっくりモスクワへ向かう
おそらく
臨時列車なので
通常ダイヤの列車の通過などを待ちながら
走っているのだろう
でなければ24時間かかる距離ではない
夕方になり
さすがに空腹に耐えかねるが
乗り物酔いして吐き気がでてきたため
何も食べずにモスクワまで向かう
到着が近ずき
同室の4人で写真を撮ったり
別れの挨拶したりする
これまでの旅で
こんなに人と触れ合ったことがあっただろうか
予定通り00時29分に
モスクワに到着
駅近くのホテルに帰り
速攻で寝る
もうすぐ旅が終わる